仕事で独立したい。
でも失敗はしたくない。
かといって今の働き方を定年まで続けたいわけでもない。

主任ケアマネとして働いていると、一度くらいはそんな葛藤を抱えたことがあるのではないでしょうか。

私自身、独立について何度も考えてきました。収支シミュレーションもしました。物件も探しました。
それでも今も会社員として頑張っています。

この記事では、独立の収支ではなく、なぜ私が何年も独立を考えながら決断できないのか、その理由を正直に書いてみようと思います。

独立を考える日は決まって仕事が嫌になった日だった

独立を考える日はだいたい決まっています。

色々と面倒になった日です。

長い会議があった日だったり、管理者として職員対応に追われたり、本来やりたかった利用者支援よりも皆が嫌がる新規利用者の調整や書類作成ばかりで一日が終わった日です。

そんな日の帰り道、「もう独立した方がいいんじゃないか」と考えます。

自分で事業をやれば会議も減るかもしれない。
上司に振り回されることもないかもしれない。
通勤時間もなくなるかもしれない。

帰宅して夕食を食べ、風呂に入り、ブログを書こうと思ってパソコンを開く気持ちはある
でも気付けば眠っている。
そんな日が続くと、「今の働き方をあと何年続けるんだろう」と考えてしまいます。

ところが翌日になると、今度は別の考えが頭をよぎります。
利用者が減ったらどうするのか。
病気で動けなくなったらどうするのか。
包括や病院との関係づくりはどうするのか。

結局、会社員時代以上に仕事のことを考える毎日になるのではないか。

独立したい自分と、独立を止める自分が頭の中で毎日会議をしているような状態です。

収支は計算できても未来は計算できない

以前、私は一人居宅の収支を何度も計算しました。

利用者35件ならどうか。
40件ならどうか。
45件ならどうか。

家賃、介護ソフト代、通信費、車両費、社会保険料。
数字だけならある程度計算できます。

しかし本当に難しいのは、その先でした。

開業して半年後に利用者は何人いるのか。
地域包括支援センターから継続的に紹介をもらえるのか。
病院との関係は築けるのか。
入院や施設入所が重なったらどうなるのか。

こうしたことは電卓では計算できません。
私が迷い続けている理由も、おそらくここにあります。
収支が不安なのではありません。

未来が読めないのです。

私はお金を儲けたいのではないのか

独立を考え始めた頃は、もっと収入を増やしたいからだと思っていました。

ところが何年も考え続けているうちに、少し違うことに気付きました。

私はお金より欲しかったのは時間でした。

毎日の通勤時間。
定期的に開催される長い時間の会議。
管理者としての調整業務。
特定事業所加算等の管理。

利用者支援以外に費やされる時間の多さに嫌気を感じてしまいます。

実際、独立を考える時に頭に浮かぶのは年収ではありません。

朝の通勤がない生活です。

自分のペースで訪問できる生活です。

平日の昼間に少し余裕を持てる生活です。

私は独立したかったのではなく、自由な時間が欲しかっただけなのかもしれません。

それでも独立が正解とは思えない理由

ただ、最近は独立にも疑問を持つようになりました。

本当に自由になるのだろうか。

独立を考え始めた頃は、会社員の不満ばかりが目についていました。

ところが収支を計算し、実際に独立しているケアマネの話を聞き、地域の事業所の状況を調べるうちに、別の現実も見えてきました。

利用者40件を抱えながら継続的な営業が必要かもしれない。
経理関係も学ぶ必要がある。
運営指導への対応もする。利用者が入院すれば売上は減る。施設入所になれば売上は減る。
担当件数が減れば、そのまま収入に影響する。

会社員時代の悩みは消えるかもしれません。
しかし、その代わりに経営者としての悩みが始まります。

最近、一番怖いのは失敗ではなくなりました。
利用者が集まらないことよりも、独立した結果、会社員時代以上に仕事に縛られることの方が怖いのです。
休日も売上や利用者のことが頭から離れない。
頑張って独立したはずなのに、気付けば以前より自由がなくなっている。そんな未来も十分にあり得ます。

もし独立した結果、それらが手に入らないのであれば、私は何のために独立するのだろう。

最近はそんなことばかり考えています。

投資資産が増えるほど迷いも大きくなった

さらに悩ましいのが資産形成です。

独立を考え始めた頃と比べると、資産は少しずつ増えてきました。もちろん投資なので必ず増えるという保証はありません。それでも積立投資を続ける中で、考え方は少し変わりました。

以前は「独立するか、会社員を続けるか」という二択だったのです。
ところが今は違います。

独立という選択肢の横に、投資があります。

働き方を変える方法は、独立だけではないことに気付き始めました。

独立を考え始めた頃は、「会社員を辞めるかどうか」の問題だと思っていました。
しかし今は違います。本当に考えるべきなのは、「どうやって自由な時間を増やすのか」なのかもしれません。

独立だけが正解ではないと気付いてから、逆に簡単には決められなくなりました。

まとめ

ケアマネ独立は本当に儲かるのか。

この問いに対する今の私の答えは、「儲かる可能性はある。でも、それだけでは決断できない」です。

独立すれば収入が増えるかもしれません。
通勤時間が減るかもしれません。自分の裁量で働けるかもしれません。

しかし同時に、利用者が減る不安や経営者としてのプレッシャーも抱えることになります。

この記事を書いている今も、私は独立するかどうか決めていません。

ただ一つ言えるのは、独立を何年も考え続けても、まだ決断できていないということです。
それは優柔不断だからではありません。

独立のメリットも、デメリットも、少しずつ現実的に見えるようになったからです。
そしてブログを書きながら考えます。

独立か。投資か。副業か。それとも全く別の道か。

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