居宅介護支援事業所で働き始めた新人ケアマネジャーの皆さん。
初めての利用者宅訪問やモニタリングで、
- 「何を持っていけばいいのだろう?」
- 「これで準備は足りているのかな?」
- 「先輩のようにうまく対応できるだろうか?」
と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
私自身も新人の頃は、毎回の訪問前に持ち物を何度も確認していました。
ケアマネジャーの仕事は、利用者さんやご家族の話を丁寧に聞き、生活の変化を把握し、必要な支援につなげることです。そのためには、事前の準備がとても重要です。
今回は、現役主任ケアマネジャーの私が、利用者宅を訪問する際に「これだけは必ず持っていく」という必需品を紹介します。
新人ケアマネさんはもちろん、改めて持ち物を見直したい方にも参考になる内容です。
1. 自立するバッグ・鞄
ケアマネジャーにとってバッグは、仕事道具をまとめて持ち運ぶ大切な相棒です。
バッグの中には、次のようなものを入れます。
- ケアプラン
- 利用票・提供票
- 各種申請書類
- 介護保険制度のパンフレット
- 筆記用具
- タブレット
- 録音機器
おすすめのバッグの条件は次のとおりです。
- 底がしっかりしていて自立する
- ファスナー付き
- A4書類が折れずに入る
- 雨にも比較的強い
利用者さんやご家族から質問を受けることも多いため、必要な資料をすぐに取り出せるようにしておきましょう。
2. 筆記用具・メモ帳・朱肉
訪問時には、意外とアナログな道具も活躍します。
- ボールペン
- メモ帳
- 朱肉
- 印鑑マット
最近は押印を廃止している事業所もありますが、書類によっては必要になることがあります。
「使うか分からなくても念のため持っておく」という準備が安心につながります。
3. 録音機器・タブレット
私はPLAUD Noteを活用しています。
利用者さんやご家族の許可を得て録音しておくことで、
- 支援経過記録
- モニタリング記録
- サービス担当者会議録
の作成が非常に楽になります。
iPadやスマートフォンと連携すれば、音声データを自動で取り込むことができ、記録作成の時間を大幅に短縮できます。
記録に時間がかかって残業が増えている方には、とてもおすすめです。
4. 手帳・カレンダーアプリ
訪問の最後に、次回の訪問日をその場で決める習慣をつけましょう。
これだけで、
- 後日の電話連絡
- 日程調整
- 予定確認
の手間を減らすことができます。
私はGoogleカレンダーを使い、その場でiPadに入力しています。
紙の手帳を使わなくなって何年も経ちますが、デジタル管理の便利さを実感しています。
5. 替えの靴下
これは新人ケアマネさんにぜひ準備してほしいアイテムです。
利用者宅の住環境は本当にさまざまです。
- ペットの毛が多い
- 埃が積もっている
- 床が汚れている
- 湿気や臭いが強い
想像以上に衛生環境が厳しいご家庭を訪問することもあります。
訪問後に靴下を履き替えるだけで、気持ちもリセットできます。
小さな工夫ですが、精神的な負担を軽減するのにとても役立ちます。
6. 水分・のど飴
ケアマネジャーは「話す仕事」です。
- 長時間の相談対応
- 難聴の方への大きな声での説明
- 電話連絡
などで、喉に大きな負担がかかります。
私にとって、
- 小型の水筒
- のど飴
- 喉を保護する薬
は必需品です。
体調管理も、良い仕事を続けるための大切な準備のひとつです。
「印鑑ください」だけではモニタリングにならない
以前、利用票だけを持参し、
「印鑑をお願いします」
とだけ言って帰るケアマネジャーを見たことがあります。
しかし、それだけでは本来のモニタリングの役割を十分に果たしているとは言えません。
ケアマネジャーの役割は、
- ケアプランの目標の達成状況を確認する
- 身体状況や生活環境の変化を把握する
- 家族の介護負担を確認する
- 必要なサービス調整を行う
ことです。
つまり、利用者さんの生活全体を五感で感じ取り、必要な支援につなげることが重要なのです。
新人ケアマネさんへ
最初は誰でも不安です。
私自身も新人の頃は、毎日「これで本当に大丈夫だろうか」と思いながら仕事をしていました。
しかし、数か月も経てば自然と仕事の流れが身についてきます。
毎月同じようなことを繰り返しているように見えても、利用者さんの身体状況や生活環境は少しずつ変化しています。
その小さな変化に気づけることこそ、ケアマネジャーの専門性です。
まとめ
利用者宅訪問の必需品は次の6つです。
- 自立するバッグ
- 筆記用具・メモ帳・朱肉
- 録音機器・タブレット
- 手帳・カレンダーアプリ
- 替えの靴下
- 水分・のど飴
これらを準備しておくだけで、訪問時の不安はかなり減ります。
新人のうちは失敗して当然です。
焦らず、一歩ずつ経験を積み重ねていけば、必ず自信を持って訪問できるようになります。
頑張りすぎず、少しずつ成長していきましょう。