「投資」と聞くと、あなたはどんなイメージを持ちますか?
『お金持ちがするもの』 『損をしそうで怖い』 『ギャンブルみたいなもの』
かつての私も、そう思っていました。 バブル崩壊後の日本経済のニュースを見て育ち、自分が投資をする姿など想像もできませんでした。
しかし、そんな私でも、家族を持ったことをキッカケに2019年から夫婦で資産形成を開始し、 介護業界で働きながら、新築の家を建て、6年間で1,000万円以上の金融資産を築くことができています。
たったそれだけの金額か・・・と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、借金で苦しんでいた過去の私からすると、「よくここまで来たな」と自分を褒めてあげたいほどの大きな成長です。
もちろん、現在も資産形成は継続中です。 次は「資産2,000万円」の達成に向けて、歩みを止めていません。
ですが、
この順調に見える資産形成の裏で、私は「300万円」もの大金を失っています。
順調に資産を築いていたはずの私が、過去のギャンブル脳を再発させ、リスク管理を怠った結果です。 レバレッジを掛けたFX、CFD、株の信用取引……。
この記事では、これから投資を始めるあなたが、私と同じ過ちを犯さないために、私の「最大の失敗談」をすべてお話しします。
「取り返したい」気持ちが地獄の入り口
すべては、軽い興味本位から始まりました。
「FXなら最高25倍のレバレッジを使って、少ない元手で増やせる」 「株の信用取引なら3倍の資金を動かせる」 (※レバレッジとは簡単に言うと、証券会社に借金して自分の資金以上の取引が可能になる制度です)
SNSやYouTubeで、短期間で高額を儲けている人の投稿を見て、「私にもできる」と完全に思い込んでいました。
実際に、ビギナーズラックでうまくいくこともありました。30万円の証拠金でFXを始め、数日で100万円以上の利益を出したこともあります。
「自分にはお金を増やす才能があるかもしれない」 「このペースなら、ケアマネの仕事も辞められる」
そんな甘い未来を描きつつ、儲けた利益もすべて投入して、ポジションを雪だるま式に増やしていきました。
しかし、相場はそんなに甘くありません。 レバレッジは、当たれば一気に資金が増える半面、ポジションと逆に相場が動けば、一度の負け額も莫大になります。
一度損を出すと、「取り返したい」という強烈な気持ちが生まれます。 そしてその焦りが、冷静な判断をすべて奪っていくのです。
「ここで買えば上がるはずだ」 「下がってきたから今だ、売る」
何の根拠もない、欲望のままにポジションを仕込み、そして相場は逆に動く。 気づけばトータルの含み損が100万円、200万円と膨れ上がっていました・・・。
レバレッジは資産形成の「敵」だった
投資の世界では、「リスクを取らなければリターンは得られない」とよく言われます。 確かにそれは事実です。
しかし、レバレッジ取引は、リスクを完璧にコントロールできる、ごく一部の人しか使ってはいけないものだと、私は300万円の授業料を払って学びました。
私の場合、勝っても負けても欲が出て冷静さを失い、リスク管理どころか「感情」で取引をしていました。
レートの上下に一喜一憂し、本業の仕事中もまったく気が気でない。
サービス担当者会議の最中ですら、相場が上がっているか、下がっているかが気になって仕方ない。
時間ができた瞬間に、机の下でスマホを確認してしまう様な、最低なケアマネジャーでした。
スマホを握りしめ、チャートを眺め続ける日々。 これでは本業に集中できるはずもなく、精神的にも肉体的にも疲弊していきました。
結果、私の手元に残ったのは、大きな損失と深い後悔だけでした。 この経験を通じて、ようやく「資産形成」と「投機(ギャンブル)」はまったく別物なのだと気づいたのです。
インデックス積立が、いちばん堅実だった
莫大な損失を経験した後、私は原点に立ち返りました。 それは、資産形成を始めた日からずっと続けていた、NISA口座でのインデックス投資信託の長期積立です。
私がレバレッジ取引で消耗している間も、こちらは淡々と積立設定を続けていたおかげで、順調に資産が増加していたのです。
- NASDAQ100
- S&P500
- 全世界株式(オール・カントリー)
現在も、この3つを中心に、毎月コツコツと積み立てています。
老後の生活のため、家族との未来のために行う「資産形成」に、レバレッジも、短期売買も、チャートに張り付く時間も必要ありませんでした。 世界経済の成長を信じて、自分の資産も共に育てていく。 一見地味ですが、これこそが「時間が最大の味方になる」堅実な方法です。
もし、あの300万円を失わずに、すべて投資信託に積み立てていたら…… おそらく今ごろ、資産形成のスピードはもっと速かったでしょう。
でも私は、「あの時の痛い失敗があったからこそ、今の堅実な投資スタイルにたどり着けた」と前向きに思っています。

はるか
強がっちゃって・・・失敗を認めたくないんでしょう?

Mamoru
そんなことないですよ!本当に前向きに捉えています。
最後に:損失を経験しても終わりじゃない
投資を行う上で「一度も失敗しない人」はいません。 重要なのは、その失敗を次にどう活かすかです。
私はこの300万円の失敗を通じて、3つのルールを心に刻みました。
- 資産管理を徹底する(感情で動かない)
- 短期間で増やそうと欲張らない
- 自分の決めた投資スタイル(インデックス積立)を貫く
そしてこれからも地道に、インデックス銘柄への積み立て投資を続けていきます。
この記事を読んでくださった、私と同じように悩む方々へ。 「損失もまた経験の一部」です。
未来の自分のために、焦らずに、無理のない範囲で。 介護職という素晴らしい仕事に誇りを持ちながら、私たちでも堅実に資産形成ができると信じて、一緒に頑張っていきませんか。
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投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。
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