私は、居宅介護支援事業所で主任介護支援専門員として管理業務を行いながら、現役の介護支援専門員としても日々利用者様の支援に携わっています。
忙しい介護現場の中でも、コツコツとNISA口座を活用して投資を続けた結果、約6年間で1,000万円以上の金融資産を築くことができました。

今回は、これから資産形成を始めたい介護職の方に向けて、
特定口座・普通口座・NISA口座の違い」と、
銀行と証券会社でNISAを作るときの選び方」についてわかりやすく解説します。

「投資って難しそう…」「NISAって聞いたことあるけど仕組みがわからない」
そんな方でも、この記事を読めばスッキリ理解できる内容になっています。

1.NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」とは?

  • NISA口座(非課税口座)
  • NISA口座には「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類があります。それぞれ目的が異なり、自分の投資スタイルに合わせて使い分けることが大切です。
  • つみたて投資枠(長期・積立・分散向け)

まず「つみたて投資枠」は、長期・積立・分散投資を目的とした制度です。金融庁が厳選した手数料の安い投資信託などが対象で、毎月コツコツと積み立てるのに向いています。投資初心者でも始めやすく、少額からでも時間をかけて資産を育てることができます。年間120万円まで投資でき、非課税で保有できる期間に制限はありません。

  • 成長投資枠(自由度の高い投資向け)

一方の「成長投資枠」は、より自由度の高い投資が可能です。上場株式やETF(上場投資信託)、幅広い投資信託などに投資でき、個別株に挑戦したい人やリターンを狙いたい人におすすめです。こちらも年間240万円まで投資が可能で、つみたて投資枠と併用すれば合計360万円まで非課税で運用できます。

  • NISA口座で得た売却益や配当・分配金は非課税になります。つまり、通常なら約20%かかる税金が免除されるため、長期の積立や複利を生かした資産形成に向きます。なお、NISAは1人1口座というルールがあるので、1か所の金融機関でしか作成できません。私のおすすめは証券会社での開設です!
  • どちらの枠も、運用益や配当金に税金がかからないのが最大の魅力です。コツコツ積み立てたい人は「つみたて投資枠」、株で成長を狙いたい人は「成長投資枠」と、自分に合った活用法を見つけることが資産形成の第一歩です。
  • 課税される口座
  • 特定口座(源泉徴収あり)
  • 証券会社が年間の損益計算や報告書を作成してくれて、源泉徴収ありを選ぶと売却益や配当について証券会社が税金を差し引きます。確定申告が基本不要になるので忙しい人に向きます。税率は通常、合計で約20.315%(所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%)です。
  • 普通口座
  • 証券会社が損益計算をしてくれないので、年間の取引を自分でまとめて確定申告する必要があります。税率自体は特定口座と同じ(約20.315%)ですが、手間がかかります。

2. 特定口座と普通口座のどちらが良い?またNISA口座は?

Mamoru

  • 個別株で配当金が入金されたり、株の売買で得た利益が年間20万円超えたら確定申告を行う必要があります。その時に「特定口座(源泉徴収あり)」を選択しておけば、証券会社が税金の計算から納税まで自動で行ってくれます。
  • 自分で確定申告を行うのが面倒な方や、投資を行っている事を職場に知られたくない方(※)は、 特定口座(源泉徴収あり)+(つみたて)NISA口座 を開設される事をおすすめします。                             ※NISA口座での売買は非課税となるので、源泉徴収を行う必要はありません。

3. 銀行でNISAを開くメリット・デメリット

メリット

  • 店舗窓口で対面相談ができ、操作に不慣れな人や「説明を直接聞きたい」人には安心。給与口座と一元管理が可能で手続きが分かりやすい利点があります。

デメリット

  • 取扱商品の数が少ない
  • 投資信託を保有する際にかかる信託報酬などコストがやや高め、
  • クレジットカード積立やポイント投資など便利なサービスが使えないことが多い
  • 個別株が購入することができない。という点が指摘されています。自分がほしい個別株や成長枠に対応している投資信託(私が好きなNASDAQ100など)を購入することができない。

4. 証券会社(ネット証券)でNISAを開くメリット・デメリット

メリット

  • 取扱商品が豊富で投資信託を保有する際の手数料(信託報酬)が低コストのものを探しやすい。
  • つみたてNISA向けのインデックスファンドやETFが充実しており、楽天ポイントや三井住友カードなどのクレジットカードを使用しての投資信託を購入できるなど、現金で購入するよりお得につみたてできる点が良い
  • NASDAQ100やFANG+など、成長枠で、より成長が期待できる商品を購入できる。(※つみたて投資枠では購入できない商品もあります。)

デメリット

  • 基本はオンライン対応で対面サポートが少ない場合がある。
  • セキュリティに不安がある際の情報漏洩などに関して自分で対策する必要がある。
  • 最初の操作に不安がある人は、窓口サポートの有無を確認しましょう。

5. それでもどっちが良いか迷ってしまう方へ

  1. 「対面で聞きたい」→ 銀行も選択肢。ただし商品の種類・費用は必ず確認。
  2. 「低コスト・品揃え優先」→ SBI証券・楽天証券などネット証券がおすすめ。 ※ポイント制度やカード設定も要チェック。
  3. 個別株も購入したいが確定申告は面倒な方→ 特定口座(源泉徴収あり) を選んで税金処理を自動化。
  4. NISAは1人1口座。家族内でも相談して開設先を最終決定しましょう。

Mamoru

私はネット証券で特定口座、NISA口座を開設する事をお勧めします。

証券口座:楽天証券 [ 楽天証券の口座開設はこちら(公式サイト) ]

証券口座:SBI証券 [ SBI証券の口座開設はこちら(公式サイト) ]

6. 忙しい介護職でも始められる!NISA口座で未来の自分を助けよう

不規則なシフトや夜勤がある介護職のみなさんでも、自宅でネット証券を使って「特定口座」や「NISA口座」を簡単に開設することができます。スマホ1つあれば、通勤の合間や休日に手続きが完了します。

証券口座を開設すれば、あなたも立派な“投資家”の仲間入りです。
投資信託の中でも「信託報酬(手数料)」が安い商品を選び、証券会社のアプリで自動つみたてを設定しておけば、あとはほったらかしで資産がコツコツと育っていきます。

「毎月の出費が多くて投資なんて無理」と感じる方も、まずは月5,000円〜1万円からスタートしてみましょう。
外食を1回減らすだけで、その分が未来への“自己投資”になります。

NISAは、日本政府が国民の資産形成を支援するために用意してくれた制度です。
介護職だからこそ、将来のお金の不安を誰よりも感じているはず。
だからこそ、自分のための“老後の介護資金”を今から積み立てておきましょう。

未来の自分を介護できるのは、今のあなたです。
NISA口座を活用して、少しずつ“安心のタネ”を育てていきましょう。

【免責事項】
当ブログは情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。
投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。
当ブログの情報に基づいて生じたいかなる損失についても、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。