FANG+、メガ10、NASDAQ100。

これらの商品を保有している方は、証券口座の評価額を見るのが怖くなっているかもしれません。

私も、米国の大型成長株に投資する資産の割合が大きいため、今回の下落に不安を感じています。

せっかく長い時間をかけて積み上げてきた資産が、株価の下落によって減ってしまう。

頭では長期投資が大切だと理解していても、実際に資産が減ると気持ちは簡単に割り切れません。

「このまま積立を続けて大丈夫なのか?」

「FANG+やメガ10は、もう売却したほうがいいのでは?」

「今回の下落は一時的なのか、それとも暴落の始まりなのか?」

そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

さらに今回は、世界中のWebサービスで使われているプログラミング言語「PHP」の重大な脆弱性が発覚し、株式市場でも警戒材料となりました。

今回の株価急落はなぜ起きたのか。そして、私たちはNISAの積立を続けるべきなのでしょうか。

まず結論からお伝えします。

私は今回の下落を受けても、生活に必要なお金を確保したうえで、長期的な積立投資を続けていくことが基本だと考えています。

ただし、FANG+やメガ10への集中投資をそのまま続けてよいかは別問題です。

今回は、株価下落の背景からPHP問題、そして不安な相場でも資産形成を続けるための考え方まで整理します。

2026年10月23日、米国ハイテク株が大幅下落

まずは、今回の株式市場の状況を確認しましょう。

米国時間10月22日の市場では、人工知能(AI)関連企業や半導体関連企業などを中心に売りが広がりました。

主な株価指数の動きは次のとおりです。

株価指数10月22日の動き
NASDAQ総合約2.6%下落
NASDAQ100大幅下落
S&P500約1.2%下落
NYダウ小幅上昇

※米国時間2026年10月22日の取引に関する報道・指数公表値に基づく。米国株価指数の騰落率と、日本で販売される円建て投資信託の基準価額の変動率は異なります。

特にNASDAQは、米国の大型テクノロジー企業の株価変動に大きく左右されます。

AI関連銘柄への期待によって上昇してきた株価が、今回は反対に下落する動きとなりました。

ただし、NYダウは小幅ながら上昇しており、すべての株式が同じように急落したわけではありません。

今回の特徴は、成長期待の高いハイテク株に売りが集中したことです。

日本株も1,713円安

日本市場でも大きな下落が発生しました。

2026年10月22日の日経平均株価は、前日比1,713円40銭安の62,907円84銭で取引を終えています。

特に半導体関連株やAI関連銘柄が売られました。

米国企業の決算や設備投資への懸念が、日本の半導体関連企業にも波及したと考えられます。

一方、TOPIXの下落率は日経平均ほど大きくありませんでした。

つまり、日本市場でも一部の値がさ株の下落が、日経平均全体を大きく押し下げた側面があります。

なぜ米国ハイテク株は急落したのか?

今回の株価下落には、いくつかの背景があります。

① AIへの巨額投資は本当に利益につながるのか?

これまで米国の大型テクノロジー企業は、AIの急速な普及によって大きな利益を生み出すと期待されてきました。

Microsoft、Meta、Alphabet、Amazonなどは、AI開発やデータセンターの整備に巨額の資金を投入しています。

AIを動かすには、高性能な半導体や大量の電力、データセンターなどが欠かせません。

そのため、NVIDIAなどの半導体関連企業にも高い成長期待が集まっていました。

しかし、投資額が膨らむほど、株式市場では次の疑問が大きくなります。

「これだけのお金を投じて、本当に十分な利益を回収できるのか?」

今回の米国株下落では、Metaの発表を受けたAI投資への懸念などが売り材料となりました。

AIの需要がなくなったわけではありません。

ただし、AIが成長することと、AI関連企業の株価が上がり続けることは別です。

どれほど将来性のある企業でも、株価が期待を織り込みすぎていれば、大きな調整が起こる可能性があります。

② 原油高や中東情勢への懸念

今回の下落では、原油価格の上昇も警戒材料となりました。

中東情勢への不安が高まると、原油の供給が滞るリスクが意識されます。

原油高は企業の輸送費や製造コスト、物価などにも影響する可能性があります。

株式市場では、こうした景気やインフレへの懸念も株価を動かす要因となります。

③ PHPの重大な脆弱性問題

そして、今回もう一つ注目されたのが、プログラミング言語「PHP」の問題です。

日本の株式市場では、この問題も警戒材料の一つとして報じられました。

PHPの重大な脆弱性とは?株価急落との関係を解説

2026年10月21日、PHPの開発元は、重大な脆弱性2件に対応したセキュリティ修正版を公開しました。

PHPはWebサイトやWebサービスの開発に幅広く利用されているプログラミング言語です。

WordPressもPHPを利用しています。

今回発見された脆弱性は、次の2件です。

  • CVE-2026-109618
  • CVE-2026-109619

問題の深刻さは、条件によっては外部から認証なしで不正なコードを実行される可能性があることです。

不正なコードが実行されると、サーバー上の情報へのアクセスやサービスへの影響などが発生する恐れがあります。

日本のJPCERT/CCも2026年10月22日に注意喚起を公表し、影響を受ける環境では速やかな更新や侵害有無の調査を求めています。

PHP問題が日本株下落の一因に

10月22日の日本の株式市場では、PHPの脆弱性によるシステムへの影響が警戒されました。

また、サイバーセキュリティ関連企業の株式が買われるなど、銘柄によって反応が分かれています。

ただし、今回の日経平均の下落をPHP問題だけで説明することはできません。

半導体関連企業の業績見通しやAIへの巨額投資を巡る不安など、複数の材料が同時に影響しています。

特に重要なのは、PHPの脆弱性が確認された事実と、それが株価を何円押し下げたかという分析は別であることです。

PHP問題が日本株の警戒材料になったことは報じられていますが、NASDAQ100やFANG+の下落を直接どの程度引き起こしたのかは確認できません。

今回の株価急落については、AI投資の収益性や世界経済への懸念と合わせて考える必要があります。

PHP問題はWordPressにも関係する

なお、ブログやWebサイトを運営している方にとって、今回のPHP問題は株価以上に直接的な影響があるかもしれません。

WordPress公式サイトも、PHPの修正版への更新を呼びかけています。

WordPressの管理画面では「ツール → サイトヘルス → 情報 → サーバー」からPHPのバージョンを確認できます。

レンタルサーバー側が対応している場合もあるため、公式案内を確認することが大切です。

今回の修正済みPHPは、8.5.12、8.4.27、8.3.36、8.2.35です。ただし、提供元が独自に修正を適用している場合もあるため、バージョン番号だけでなくサーバー会社の対応情報も確認してください。

FANG+・メガ10・NASDAQ100が同時に下落する理由

今回、わが家の資産にも大きく影響したのが、米国の大型成長株への投資比率です。

ここで知っておきたいのが、商品ごとの投資対象の重複です。

商品・指数特徴注意点
FANG+米国の主要成長企業10銘柄に均等投資する指数少数銘柄への集中度が高い
メガ10米国の超大型成長株10銘柄を中心とした指数に連動大型グロース株に集中
NASDAQ100NASDAQ上場の主要な非金融企業100社で構成大型ハイテク株の影響が大きい

FANG+とメガ10は、どちらも10銘柄に集中する指数です。

NASDAQ100は100社で構成されていますが、大型テクノロジー企業の比率が高い特徴があります。

つまり、3つの商品を保有していても、同じような企業や業種に資金が集中している可能性があります。

例えば、NVIDIAやMicrosoftなどの大型企業の株価が下がれば、複数の商品が同時に値下がりする場合があります。

投資信託を3本保有していることと、投資先が十分に分散されていることは同じではありません。

これは、今回のような相場で改めて確認したいポイントです。

NISAの積立はやめるべき?私が続けたいと思う理由

株価が下落したとき、私がまず考えるのは「何のために投資を始めたのか」ということです。

資産形成の目的は、毎日の評価額を増やすことだけではありません。

老後の生活に備えること。

家族との時間を大切にすること。

将来、働く時間を減らしたり、自分の好きな生活を選べるようにすること。

そうした目的があるからこそ、私たちは長期投資を続けています。

今回のように株価が下がったからといって、その目的まで変わるわけではありません。

株価が下がると、同じ積立金額でも多く購入できる

積立投資の特徴を、簡単な例で確認してみましょう。

毎月1万円を積み立てる場合です。


1か月目2か月目
1口の価格100円80円
積立金額10,000円10,000円
購入口数100口125口

2か月間で投資した金額は2万円。

購入できた口数は合計225口です。

仮にその後、価格が100円まで回復すると、評価額は22,500円になります。

一方、価格が80円のままであれば評価額は18,000円です。

つまり、下落時に積み立てることで購入単価を引き下げられる一方、価格が回復しなければ損失は残ります。

積立投資は、利益を保証する仕組みではありません。

それでも、株価が高いときも安いときも一定金額で買い続けることで、購入タイミングを分散できます。

株価の底値を予想しなくても投資を続けられる点は、長期積立の大きな特徴です。

不安になって積立をやめると、どうなる?

相場が下落しているときは、一度積立を停止し、株価が回復してから再開したくなるかもしれません。

しかし、そこには一つ難しい問題があります。

「いつ再開するのか」という判断です。

株価がさらに下がるかもしれないと思って待ち続けるうちに、相場が反発してしまう可能性もあります。

もちろん、積立を停止したことで、その後の下落を避けられる場合もあります。

どちらが有利になるかは、将来の値動き次第です。

だからこそ、私は短期的な株価を予想して積立を止めたり再開したりするより、無理のない金額で続ける方法を基本にしたいと思っています。

ただし、積立を継続することと、投資先のリスクを放置することは別です。

FANG+やメガ10を持ち続けて大丈夫?

今回の株価急落をきっかけに、もう一度確認したいのが、資産全体のバランスです。

例えば、投資資産の大半がFANG+・メガ10・NASDAQ100だった場合、米国の大型成長株が下落すると、資産全体も大きく影響を受けます。

その値動きに耐えられるかどうかは、保有している金額や生活状況によって異なります。

私は、今回の下落だけを理由に慌てて売却する必要はないと考えています。

しかし、今後の積立先については、より広く分散された商品も含めて検討する価値があります。

例えば、全世界株式やS&P500などの投資信託を組み合わせる方法です。

ただし、S&P500も米国株中心であり、大型ハイテク株が多数含まれます。FANG+などとの重複は残るため、真に分散を考えるなら、地域や資産の種類まで確認する必要があります。

「今まで積み立てた商品を売るか」と「これからどの商品を買うか」は、別々に考えることができます。

相場が荒れている今だからこそ、冷静に資産配分を見直したいところです。

積立を続ける前に確認したい3つのこと

株価が下がっても積立を続けるという考え方には、前提条件があります。

① 生活防衛資金は確保できているか

まず大切なのは、生活に必要な現金です。

急な病気や失業、住宅の修繕など、予想していなかった出費が発生することもあります。

そうしたとき、生活費が不足して投資信託を売却せざるを得なくなる状況は避けたいところです。

② 数年以内に使うお金まで投資していないか

大学の学費や住宅購入費用など、使う時期が決まっている資金は、株価の回復を待てない場合があります。

株価が下落しているからといって、教育費や生活費を追加投資に回すのは慎重に判断すべきです。

③ 精神的に耐えられる投資額か

評価額が減るたびに不安になり、日常生活や仕事に影響が出るようであれば、投資金額や資産配分が自分に合っていない可能性があります。

投資は人生を豊かにするための手段です。

資産を増やすために、毎日強い不安を抱え続ける必要はありません。

積立額を減らしたり、リスクを分散したりすることも、長く投資を続けるための選択肢です。

今回の急落で、私が改めて考えたこと

私はこれまで、長い時間をかけて資産形成を続けてきました。

株価が上昇しているときは、将来への期待も大きくなります。

しかし、株価が下がると、これまでの投資判断が間違っていたのではないかと不安になることがあります。

今回の下落も、決して気分の良いものではありません。

ただ、将来のために積立を始めた理由は何も変わっていません。

今より少しでも自由な時間を持ちたい。

家族と安心して生活したい。

将来、お金のためだけに働き続ける必要のない暮らしを実現したい。

私にとって、投資を続ける理由はそこにあります。

今後も株価が下がる可能性は十分ありますし、今回が底値なのかも分かりません。

それでも、日々の株価に振り回されるより、自分が決めた資産形成の計画を大切にしたいと思っています。

一方で、FANG+やメガ10などへの集中度については、冷静に見直していく必要があるとも感じています。

長期投資を続けることは、何も考えず同じ商品を買い続けることではないからです。

よくある質問(FAQ)

Q.NISAで株価が暴落したら、積立を停止するべきですか?

株価が下がったという理由だけで積立を停止する必要はありません。ただし、生活防衛資金が不足している場合や、近いうちに使う資金を投資している場合には、積立額や資産配分の見直しを検討しましょう。

Q.FANG+とメガ10は今後も下がり続けますか?

将来の株価を正確に予測することはできません。成長期待の高い企業であっても、業績や金利、投資家の期待の変化によって、大幅な値下がりが発生する可能性があります。

Q.今回の株価下落はPHPの脆弱性が原因ですか?

日本市場ではPHP問題も警戒材料の一つとして報じられました。ただし、米国ハイテク株の下落については、AIへの巨額投資や企業業績、原油高など複数の要因が関係しています。PHP問題がすべての株価下落を引き起こしたと断定することはできません。

Q.NASDAQ100とFANG+の両方を保有しても意味はありますか?

投資目的によっては併用する意味があります。ただし、構成銘柄に重複があるため、複数の商品を持っているだけでは十分な分散投資とは限りません。

Q.株価が大きく下がった今、追加購入したほうがよいですか?

下落しているからといって、必ずしも割安とは限りません。追加購入後にさらに株価が下落する可能性もあります。生活資金を優先し、自分の投資計画やリスク許容度に沿って判断することが大切です。

まとめ|不安なときこそ、積立を続ける理由を思い出したい

2026年10月、米国のハイテク株を中心に株価が急落しました。

日本でも日経平均が1,700円以上下落し、PHPの重大な脆弱性問題も警戒材料となりました。

FANG+、メガ10、NASDAQ100などを多く保有している方にとって、厳しい相場となっています。

しかし、株価が下落したからといって、長期積立という考え方そのものが間違いになるわけではありません。

大切なのは、生活に必要なお金を確保し、自分のリスク許容度に合った投資を続けることです。

もちろん、積立を続ければ必ず報われるわけではありません。

それでも私は、株価が下がるたびに投資方針を変えるのではなく、将来の目標を見据えて資産形成を続けたいと思っています。

投資の目的は、証券口座の数字を増やすことだけではありません。

将来の選択肢を増やすこと。

家族と安心して暮らすこと。

そして、自分が望む働き方や生活を選べるようになることです。

株価が大きく下がった今だからこそ、改めて思います。

不安なときほど、自分が何のために投資を始めたのかを忘れずにいたい。

慌てず、無理せず、生活を守りながら。

これからも長い目で資産形成と向き合っていきたいと思います。

参考資料・出典

※本記事は2026年10月23日時点の情報に基づいています。投資商品の購入・売却を勧誘するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。