まずは証券会社選び なぜ「ネット証券」がおすすめなのか?
こんにちは。
前回の記事では「貯金だけではインフレに負けてしまう」という話をしましたね。
今回はその続きとして、「どこで」「どうやって」「何を買うか」という、実際に行動に移すための話をしていきます。
投資を始めるには、まず「証券口座」を開く必要があります。
証券口座は銀行口座のようなもので、「株」や「投資信託」を買うための専用の口座です。
昔は「証券会社に電話して注文を出す」のが当たり前でしたが、今はネットで完結できる時代。
その中でも、特に人気が高いのが SBI証券 と 楽天証券 です。
SBI証券(公式サイトはこちら)
NISA・確定拠出年金(iDeCo)・株・投資信託・債券・FX | SBI証券
楽天証券(公式サイトはこちら)
楽天証券 | ネット証券(株・FX・投資信託・確定拠出年金・NISA)
では、なぜこの2社のようなネット証券が良いのでしょうか?
店舗を持たない分、ネット証券は運営コストが低く、その分売買手数料が安いです。
同じ株や投資信託を買うなら、手数料が安い方が当然お得。
「節約と同じで、ムダなお金を払わない」ことが積み重なって大きな差になります。
介護職員の方は勤務時間もバラバラで、なかなか昼間に窓口に行けません。
でもネット証券なら、スマホ一つで24時間いつでも操作できます。
ちょっとした休憩時間に残高を確認するだけでもOK。
特に楽天証券・SBI証券のアプリは、初心者でも感覚的に操作できます。
「自動積立」の仕組みを設定すれば、毎月決まった日に決まった金額を投資できます。
一度設定すれば、あとは放っておくだけ。
介護の仕事で忙しくても、“ほったらかし投資”が可能なのが最大の魅力です。
なぜ新NISAの「つみたて投資枠」を使うべきなのか?
次に、口座を開く際に必ず利用したいのが「NISA」制度です。
2024年から新制度(新しいNISA)が始まり、さらに使いやすくなりました。
中でも「つみたて投資枠」は、忙しい介護職員にピッタリの制度です。
✅ 新NISA「つみたて投資枠」の特徴
- 投資で得た利益に税金がかからない(非課税期間が”無期限”に!)
- 毎月の積立ができる
- 少額からOK(100円〜)
- 長期・分散・積立が基本設計
通常、投資で得た利益(配当や売却益)には20.315%の税金がかかります。
ですがNISA口座内で得た利益はまるごと非課税。
たとえば、100万円の利益が出た場合、通常は20万円ほど税金で引かれますが、
NISAならそのまま100万円が自分のものになります。
✅ 無期限だから、長期で“じっくり”増やせる
旧制度(〜2023年)では非課税期間が20年間でしたが、新NISAでは無期限になりました。
これにより、「いつまでに売らなければ」という心配がなくなり、介護の仕事を続けながら、本当の意味で“ほったらかし”でじっくり資産を育てられるようになりました。
また、投資対象は国が厳選した「手数料が安く・長期運用に適した投資信託」だけ。
いわば、初心者が失敗しにくい制度設計になっているのです。
では、何を買えば良いのか?
これは誰もが悩むところですよね。
結論から言うと、世界全体に分散された投資信託を買えばOKです。
「投資信託」とは何か?
投資信託(ファンド)とは、簡単に言うと「みんなでお金を出し合って、プロが代わりに運用してくれる仕組み」です。
たとえば、あなたが月1万円を投資信託に積み立てたとします。
すると、そのお金が日本・アメリカ・ヨーロッパ・新興国など、世界中の株や債券に分散して投資されます。
これなら、1社の株が下がっても他の国や企業が支えてくれる。
つまり、リスクを分散できるのです。
代表的な投資先(インデックス)の比較
つみたて投資枠では、主に「株価指数(インデックス)」に連動する投資信託を選びます。
代表的な3つを比較してみましょう。
| 比較項目 | S&P500 | 全世界株式(オール・カントリー) | 日経225(日経平均株価) |
| 主な投資対象 | 米国の主要企業 約500社 | 全世界(先進国・新興国)の企業 約数千社 | 日本の主要企業 225社 |
| 地域分散 | ほぼ米国のみ(集中投資) | 全世界(究極の分散投資) | 日本のみ(集中投資) |
| 特徴・メリット | ・世界経済の中心である米国の成長に集中投資できる ・過去の成長実績(リターン)が非常に高い | ・これ一つで世界中に自動で分散投資が完了する ・最もリスク分散が効いており、手間がかからない | ・日本経済の成長に期待できる ・為替リスク(円安・円高)の影響を(直接は)受けない |
| 注意点・デメリット | ・米国経済が不調になると、直接影響を受ける ・為替リスクがある | ・米国以外の成長が鈍いと、全体の成長率がS&P500に劣後する場合がある ・為替リスクがある | ・日本の成長力に依存する ・米国や全世界に比べ、長期的な成長実績は低い傾向がある |
| こんな人向け | 「やはりアメリカが最強」と考える人 | 「どこが成長するか分からないから丸ごと全部」と考える人(迷ったらコレ) | 「日本の未来を応援したい」と考える人 |
結論:忙しい介護職員にはどれがおすすめ?
表で比較した結果、「結局どれがいいの?」と迷うかもしれません。
もし迷ったら、「全世界株式(オール・カントリー)」を選んでおけば間違いありません。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS(イーマクシス)
✅ 介護職員に「全世界株式」をおすすめする理由
- 究極の“ほったらかし”が可能。「全世界株式」は、世界中の経済成長の平均点を狙うファンドです。もしアメリカ経済が停滞しても、他の国(ヨーロッパや新興国など)が成長すれば、自動的にその恩恵を受けられます。「S&P500」はアメリカ一本足打法になるため、「アメリカがダメになったらどうしよう…」と不安になる可能性があります。日々忙しく、相場をチェックする時間がない介護職員の方こそ、すべてをファンドにお任せできる「全世界株式」が最適です。
- リバランス(資産配分の調整)が不要国ごとの成長に合わせて、ファンドが自動で投資比率を調整してくれます。私たちは毎月決まった額を積み立てるだけでOKです。
もちろん、「私はアメリカの成長を信じている!」という方は「S&P500」を選ぶのも有力な選択肢です。
(逆に「日経225」だけで資産形成の軸にするのは、分散が足りないため上級者向けと言えます)
具体的なファンド名(投資信託の銘柄)は?
では、具体的にどの商品を買えばよいのでしょうか。
全世界株式やS&P500に連動するファンドは多数ありますが、選ぶ基準は**「手数料(信託報酬)が安いこと」**です。
【代表的な低コストファンドの例】
- 全世界株式なら
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- S&P500なら
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
これらはSBI証券でも楽天証券でも購入できます。
(※これらはあくまで一例であり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。)
まとめ:最初の一歩を踏み出そう
今回の記事では、「どこで(ネット証券)」「どうやって(新NISAのつみたて投資枠)」「何を(全世界株式 or S&P500)」を解説しました。
やるべきことは決まりましたね。
貯金だけではインフレに負けてしまう時代、まずは行動することが大切です。
NISAは、税制優遇が得られる非常に強力な制度です。最初から高額な金額を投資することに勇気がない方は、お小遣い程度で支払える月5,000円程度の自動積立を始めてみませんか。
ご自分やご家族の未来を見据えて、生活に無理のない範囲で資産形成を行いましょう。
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投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。
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