はじめに

私は主任介護支援専門員として居宅介護支援事業所で管理者業務を行いながら、現役の介護支援専門員としても働いています。

介護職員として5年以上、介護支援専門員歴は16年以上と、業界のベテラン域に達しているかと思います。

事業所の管理業務、売上管理、同僚職員の教育、地域活動への参加、自分の担当利用者業務など、毎日が目まぐるしく進む中で、仕事に励んでおります。

若い頃からお金に苦労した経験があるからこそ、 「世間では薄給と言われる介護業界で働いている方にも、介護職員でも家庭を持ち、一軒家を建て、資産形成も行える」 という希望をもってほしくて、このブログを立ち上げました。

また、このブログでは「介護支援専門員の仕事」や「効率よい仕事術」といった悩みに対しても、私なりの工夫や対策等をお伝えしていきます。

浪費癖の私が、1,000万円の資産を築くまで

介護職は給料が低いから貯金や投資はできない

そう思っている方も多いのではないでしょうか。 私も20代の頃はそうでした。薄給のくせに浪費が激しく、借金に苦しんだ事もあり、自分の将来のことなど全く考えられませんでした。

(※ 今は国の政策で処遇改善加算があることで介護職員の給与底上げが図られていますので、私の若いころとは時代が変わっています。)

そんな私ですが、今では結婚して家庭を築き、子供を育てながら、新築で家を建てています。(もちろん、住宅ローンはありますが・・・)

また、老後の生活のためと資産形成を開始し、夫婦合わせて1,000万円以上の金融資産を築いています。

振り返ると、約6年間での達成です。

しかも、その間には新築の家を建てたことに加え、今年は普通自動車の買い替えという大きな出費も乗り越えています。

特別なことをしたわけではなく、毎月の生活で少しずつ浪費を見直すことで、資産増加に繋げてきました。

もちろん、家の支払いはまだまだ残っていますが、それとは別に、今後も資産拡大を目標に頑張っていきます。

この記事では、私がどうやって浪費から抜け出し、資産形成に取り組めるようになったかを、体験談としてまとめました。

20代は浪費と借金だらけの毎日

私は20代で介護の現場に就職しました。 月に4〜5回の夜勤をこなしても、手取りはわずか12〜13万円。 正直、ガソリンスタンドや引っ越し業などのアルバイト時代の方が稼げていたほどです。

給料は少ないのに、お金はどんどん消えていきました。

  • パチンコ・パチスロ
  • お酒・タバコ
  • 友人との交際費

気がつけば借金まで抱え、貯金なんて当然ありません。

「介護職はストレスが溜まる。給料が低いから浪費は仕方ない」 「いつかパチンコで儲けてやる」

――そうやって、自分を正当化していたのだと思います。

意識が変わった日:「このままじゃ家族を守れない」

資産形成を考えるようになった転機は、結婚と子どもの誕生でした。

当時の私は、貯金なんて殆どなく、まだ消費者金融からの借金もありました。

それなのに「働いているからなんとかなるだろう」と、今考えると恐ろしい思考のまま結婚したのです。

結婚して子供ができ、まず驚いたのが当時の保育園料金の支払額

前年度の収入は夫婦ともに課税だったので、月に5万円以上支払う事になりました。

私たちはお金がなかったので、妻が出産後早期にパートになり職場復帰しました。
もしかしたら、1年間は育児に励み、世帯収入を(意図的に)減らして、翌年に保育園に預けた方が保育料は安くなったのかもしれません。

しかし、当時の私は税の仕組みなど全く知らず、また学ぼうともしなかった事で妻にも大きな負担を掛けてしまいました。

ふと「このままじゃ家族を守れない」と強く思い、まずは学資保険に加入しました。
満期返戻率130%の商品で、当時は「子供が育つ頃にこれだけ返戻されるなら安心だろう」と軽い気持ちでした。

しかし、この学資保険加入をきっかけに、「お金を増やす仕組み」に目を向けるようになりました。
「保険では大きく増えない。もっと効率よく資産形成できる方法はないか?」 そう考え、投資信託や株式投資を学び始めることになります。

悪習を断ち切ると、お金が貯まり始めた

とはいえ、浪費癖はすぐには消えません。 休日はパチンコ、釣り、酒、タバコ…給料が入ってもすぐなくなる状態が続いていました。

長年そんな生活でしたが、大きな転機になったのが「禁煙」です。

職場で「敷地内禁煙」の通知があり、「雨の日も風の日も、休憩時間にわざわざ敷地の外でタバコを吸う自分」を想像したら、一気にやめる決心がつきました。

すると、不思議な連鎖が起こりました。

  1. タバコをやめる
  2. なぜか、お酒やパチンコからも足が遠のく
  3. さらに、コロナ禍で外出が制限される

これらが重なり、長年の悪習を一気に断ち切ることができました。 結果、当たり前のようにお金が貯まり始めたのです。

「貯まったお金」を「育てる」ステージへ

貯まったお金をどう活かすか考え、私はそこで初めて株式投資に踏み出しました。

もちろん最初は知識なんて全くなく、「NISAって何?」とネットを検索するところからスタート。

投資信託と個別株の違い、投資信託の種類、「ドルコスト平均法が良いらしい」など、少しずつ投資について学びながら、今も投資信託や株式を積み立てています。

その結果、今では介護業界で働きながらでも「貯金」と「資産形成」を両立できるようになりました。

私が一番伝えたいのは、「収入が少ないから私にはできない」と諦めないでほしい、ということです。

  • 私と同世代(40代・50代)の方: 今からでも、老後に向けてまだまだ資産形成は間に合います。
  • 私より若い世代(20代・30代)の方: もし今、貯金だけをしているなら、ぜひ投資について学び、実践してほしいと願っています。

今すぐ始めれば、定年を迎えるころには「あの時、投資を始めてよかった」と振り返る日が必ず来ます。

堅実な成功と、忍び寄る「悪魔のささやき」

私はこうして「NISA」や「インデックス投資」という堅実な投資を学び、少しずつ資産を増やすことに成功しました。

まさに「介護職でも資産形成はできる」と、心から実感し始めていた頃です。

「もっと早く増やしたい」

順調だったからこそ、皮肉なことに、私の中に「もっと稼ぎたい」という「欲」が芽生えてしまったのです。

そして、その心の隙間に忍び寄ってきたのが、「レバレッジ」という名の悪魔でした――。

この「堅実な成功」と同時期に、私は資産形成の途中で「最大の失敗」も経験しています。

その赤裸々な告白は、次の記事でお話しします。

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